
アスリート映画のドローン飛行申請をした
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【アスリートの記録映画】に向けたスタジアム内外の飛行申請でした。国道隣接及び施設の性格上、第三者対策中心の個別申請でしたが一年間に亘る許可を貰いました。やはり第三者対策は手厚過ぎる事はないと痛感させられました。補正も、試合等のイベント時は別途申請する旨を明記する指示のみでした。
— drone高難度申請 矢野事務所 (@drone_nippon) July 12, 2025
ドローンによる空撮は、映像表現の可能性を大きく広げ、特にアスリートの記録映画のような作品では、その躍動感や壮大なスケールをこれまでにない視点で捉えることができます。
しかし、スタジアムという特殊な環境でのドローン飛行は、航空法上の厳しい規制に加え、何よりも「第三者の安全確保」という高い壁に直面します。
先日、私自身が担当した案件として、アスリートの記録映画に向けたスタジアム内外の飛行申請がありました。
場所はとあるスタジアム。
国道に隣接し、また施設の性格上、「第三者対策中心の個別申請」が求められる、極めてデリケートな飛行計画でした。
しかし、綿密な準備と安全対策により、一年間に亘る許可を無事得ることができました。
この経験を通して、「やはり第三者対策は手厚過ぎる事はない」と痛感させられた次第です。
このページで分かること
飛行計画の概要
今回申請を進めたのは、スタジアムの外観およびスタジアム内ピッチを空撮するという、映画撮影を目的としたドローン飛行です。
- 飛行場所: ○○県○○市○○ ◎◎スタジアム
- 飛行日: 令和7年◎月◎日~〇月〇日のいずれか1日
- 時刻: 11:00~18:00
- 飛行態様: 高度150m未満の目視外飛行
- 使用機体: DJI Mavic 4 Pro
- 飛行範囲: スタジアム内及びスタジアム周辺
- 飛行高度: 対地150m未満
- 飛行時間: 1回約15分程度、必要に応じて3~4回程度飛行
- 最大同時飛行機数: 1機
スタジアム内外の特性
スタジアムは、スポーツイベントが開催される際には多数の観客が集まる「催し場所」に該当しますが、今回の飛行は「競技会等の開催日ではなく、スタジアム周辺に多数の者が集まる環境にない」という前提でした。
この点が、「催し場所上空飛行」の厳しい規制を回避しつつも、第三者対策に重点を置く理由となります。
スタジアム周辺には国道が隣接しており、普段から車両や歩行者の往来があります。
このような場所での目視外飛行は、地上の交通状況や第三者の立ち入りへの細心の注意が必要です。
第三者対策の徹底
この飛行計画の核心は、徹底した第三者対策にありました。
スタジアムという特性上、広範なエリアでの第三者対策は非常に複雑です。
- スタジアム内部の管理
- 「スタジアム内には第三者の立ち入りが禁止され、映画の被写体及び関係者のみとなる(約30名)」という厳格なルールを設けました。これにより、スタジアム内部におけるドローンの飛行経路下は、飛行に直接関与する関係者のみとなる状況を確保します。
- スタジアムへの第三者の立ち入りは常時監視され、侵入があった場合は直ちに排除される体制が取られます。
- スタジアム周辺の管理(立入管理措置)
- ドローンの飛行エリア内であること、飛行中であることを周知するために補助者を配置します。
- 補助者は飛行経路が見渡せる位置、特にスタジアム内及び周辺の第三者の立ち入りを監視し、立入制限や注意喚起を行います。これは、スタジアムに隣接する道路などからの第三者の侵入を防ぐ上で重要です。
- 補助者は、飛行経路下に第三者の進入を認めた場合、またその他飛行に支障があると判断した場合は、直ちに飛行を中止するよう操縦者に助言を行います。
- 道路横断時の安全対策
- スタジアム東側の国道上空は、横断時以外は飛行しません。
- 道路上空の横断は、補助者による直接目視確認により、車両または歩行者等の第三者が存在しないことを確認した上で、速やかに行うものとします。万が一、車両または歩行者が飛行範囲に接近または進入した場合には、直ちに飛行を中止します。
安全運航の具体策
第三者対策に加えて、この計画では具体的な安全運航のための措置が盛り込まれています。
- 強風時の対応
- スタジアム東側の国道及び最高高度149mという点を鑑み、強風時の対応を厳格化します。
- 風速と速度の和が7m/sを超えた場合は直ちに飛行を中止します。
- この見落としに備え、使用機(DJI Mavic 4 Proなど)は送信機に強風警告が表示される機種を選定します。
- 機体:
- 使用機体はDJI Mavic 4 Proで、最大同時飛行機数は1機に限定します。
- 高度150m未満の目視外飛行に対応した機体性能と、信頼性の高い機体であることが求められます。
記録映画が拓く可能性
アスリートの記録映画は、単なる試合映像に留まらず、選手の素顔や練習風景、スタジアムの持つ歴史や雰囲気といった多角的な要素を捉えることで、作品に深みを与えます。
ドローンによる空撮は、その映像表現の幅を大きく広げます。
この事例のように、競技会開催日ではないスタジアムを有効活用し、緻密な安全対策を講じることで、ドローンはこれまで撮影が困難だった場所での映像制作を可能にします。
まとめ
スタジアムでのアスリート記録映画に向けたドローン飛行申請は、「国道隣接」「スタジアム内外」という特殊な環境下での「第三者対策」が最大の焦点となりました。
この個別申請では、スタジアム内部の厳格な管理、周辺道路横断時の綿密な安全確認、そして補助者の配置といった「手厚すぎる事はない」徹底した第三者対策を講じることで、一年間に亘る許可を取得できました。
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