
ドローンDIPS登録、見えない壁と攻略法
このページはX(エックス)の投稿を深堀り解説したブログ記事です。
【機体情報の登録】で「製造者名に利用出来ない文字が…」。何とか修正し登録完了。ところが愕然!修正前の文字に戻ってます。何度やっても同じ。途方に暮れながら機体の選択に進んでみます。なんと行けたではありませんか!ドローンショー110機を黙々と修正しました。これもdipsあるあるでしょうか?
— drone高難度申請 矢野事務所 (@drone_nippon) June 6, 2025
ドローンの運用において、航空法に基づく機体登録や飛行許可申請は避けて通れない手続きです。
これらの手続きは主に、国土交通省が提供する「ドローン情報基盤システム(DIPS)」を通じて行われます。
DIPSは便利なシステムですが時に予期せぬシステム挙動に遭遇し申請作業が滞ってしまうことがあります。
特に、多数の機体を登録する際には、その負担が顕著になります。
先日、私自身の経験としてSNSでも触れましたが、まさにDIPSでの機体情報登録において、奇妙なシステム挙動に遭遇し、苦労しました。
それは、「製造者名に利用出来ない文字が…」というエラーに始まり、その文字を修正して登録しても、なぜか「修正前の文字に戻って」しまうという現象です。
何度試しても同じ結果で途方に暮れましたが、試しに次のステップへ進んでみると、なんとそのまま登録できてしまったのです。
ドローンショーで110機もの機体を登録する作業中だったため、この現象が続いた際は、まさに「黙々と修正」を続けるしかありませんでした。これも「DIPSあるある」なのでしょうか。
このページで分かること
DIPS登録の落とし穴
DIPSは、ドローンの機体登録、操縦者情報登録、飛行許可申請など、ドローン運航の基盤となる重要なシステムです。
オンラインで手続きが完結するため、多くのユーザーに利用されています。
しかし、その利用の過程で、今回のような「落とし穴」に遭遇することがあります。
特定の入力項目、特に「製造者名」のような文字列フィールドにおいて、システムが認識できない文字や記号が含まれていたり、内部処理の際にエラーが発生したりすることが原因と考えられます。
これにより、見た目上は修正したはずなのに、データが古い状態に戻ってしまう、という困惑する現象が起こるのです。
このようなシステム挙動は、申請作業の大きな障壁となり、ユーザーのストレスを高めます。
「修正が戻る」現象の謎
エラーが表示され、修正を加えても、再度画面を確認すると修正前の文字に戻っている。
この「修正が戻る」現象は、申請者にとって非常に不可解で、作業の進行を妨げる原因となります。
この現象の背景には、システムが入力された情報を一時的に保持するが、何らかのバリデーション(入力値の検証)に失敗したり、表示が正しく更新されなかったりといった、技術的な乖離がある可能性があります。
しかし、今回の経験のように、「途方に暮れながらも、機体の選択に進んでみる」という、見た目のエラーに囚われずに次のステップに進んでみることが、結果的に解決策となる場合があるのは、システムの挙動として興味深い点です。
これは、見た目のエラー表示が、必ずしも次のプロセスへの進行を阻むものではない、という実務的な示唆を与えます。
多機体登録のリアルな負担
今回の事例は、ドローンショーにおける110機という多数の機体登録です。
単機の登録であれば、多少のトラブルがあってもその場で対処可能ですが、これが数百機規模となると、その負担は計り知れません。
- 繰り返される作業
一機ごとの登録、申請用登録、追加基準入力といった作業が、台数に比例して増大します。 - 集中力の維持
単純作業の繰り返しの中で、システム挙動に翻弄されることは、操縦者の集中力や精神的な疲労に直結します。 - 時間的コスト
見た目のエラー修正に時間を費やしたり、解決策を探したりする時間は、膨大な時間的コストとして積み重なります。
DIPSには「複製機能」があり、2回目以降の申請で活用することで負担を軽減できますが、それでも各機体情報の確認や、個別の修正作業は避けられません。
この「黙々と修正」する労力こそが、大規模運用におけるDIPS活用のリアルな負担と言えるでしょう。
DIPS「あるある」と攻略法
このようなシステム挙動は、DIPSを日常的に利用する事業者間では「あるある」と認識されている可能性があるかもしれません。
特定の入力エラーや、見た目と実態の乖離は、行政システムを利用する上で避けられない課題の一つです。
このようなDIPSの「あるある」に遭遇した場合の対処法としては、以下のような攻略法が考えられます。
- 焦らず、まずは冷静に
エラー表示が出ても、すぐにパニックにならず、メッセージをよく確認します。 - 次のステップを試す
今回の事例のように、見た目のエラーに囚われず、もし可能であれば次の入力ステップへ進んでみる勇気も必要です。(これ大事) - 時間をおいて再試行
システムが一時的に混雑している、あるいはキャッシュの問題である可能性も考慮し、時間をおいて再ログインや再試行を試みます。 - ブラウザの変更やキャッシュクリア
使用しているWebブラウザや、そのキャッシュが原因である可能性も考慮し、試してみます。 - ヘルプデスクへの問い合わせ
問題が解決しない場合は、DIPSのヘルプデスクへ具体的な状況を伝え、問い合わせるのが確実です。
システム改善への期待
DIPSは、ドローンの安全運航を支える重要な基盤システムです。
そのUI/UXの向上、エラーメッセージの明確化、バグの修正、そして多数機登録機能のさらなる効率化は、多くのドローンユーザーが切望する改善点です。
これらの改善は、利用者の利便性を高めるだけでなく、申請業務の効率化を促し、結果としてドローン産業全体の健全な発展に繋がります。
行政システムがよりユーザーフレンドリーになることで、法令遵守のハードルが下がり、安全なドローン運航がさらに促進されることを期待します。
まとめ
DIPSでの機体登録における、特定の文字入力問題や「修正が戻る」といったシステム挙動は、特にドローンショーのような多機体登録を行う事業者にとって大きな負担となる「あるある」な課題です。
このような見えない壁に遭遇した際は、焦らず実務的な対処法を試みつつ、必要であればヘルプデスクを活用することが重要ですし、システム改善への期待を抱き続けることも大切です。
円滑なドローン運航を支える基盤として、DIPSのさらなる進化が、より安全で効率的なドローン産業の未来を築くために求められています。
行政書士矢野法務事務所は「個別申請を専門とする事務所」です。 全国の運航事業者やテレビ局、映像会社から「スポーツ中継・高高度・花火大会・空港周辺・ドローンショー・レベル3.5飛行、レベル3飛行、その実証実験等々」包括申請では飛ばせない様々な個別案件の申請をお引き受けしています。期限の決まっている飛行などは特に当事務所にご依頼頂き確実な飛行許可申請をなさってください。 【免責事項】
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