ドローン飛行歴10時間義務と突破する方法
このページはＸ（エックス）の投稿を補足解説したブログ記事です。
10h以上の飛行歴は飛行許可申請の条件ですが、その為の練習場所を探して欲しいと相談を頂きます。屋内・係留・ネット等が無理なら特定飛行にならない場所と方法で飛ばせばOKです。ただ、その場合でも機体登録がなければ1cm浮かしただけでも違法となるので登録だけは済ませておく事が必要です。
— drone高難度申請 矢野事務所 (@drone_nippon) February 6, 2024
最近、こんな相談をよく受けます。
「飛行許可申請に必要な10時間以上の飛行歴を積みたいけど、練習場所が見つからないんです…」。
気持ち、すごくよく分かります。
特に住宅地にお住まいの方や、飛ばせる広い場所が近くにない方は、練習場所にお困りです。
でも、ちょっと待ってください！ 諦めるのはまだ早いのです。
このページで分かること
飛行許可申請の壁？
ドローンの飛行許可申請を行う際、確かに「10時間以上の飛行経歴」が求められます。
これは、安全にドローンを飛行させるための基本的な操縦スキルを証明するためのもの。国土交通省も、申請者の安全性を確認する上で重要な要素としています。
でも、この「10時間」という数字に、必要以上にプレッシャーを感じることはありません。
なぜなら、この飛行時間は、必ずしも広大な屋外で、GPSを受信しながら自由に飛び回る必要はないからです。
練習場所がないなら
もし、安全に配慮できる屋内施設や、機体をロープなどで係留した状態、またはネットで囲われた場所での練習が難しい場合、実は「特定飛行」に該当しない方法で飛行練習を積むことができます。
「特定飛行」とは、主に以下の飛行方法を指します。
- 人口集中地区の上空での飛行
- 目視外飛行
- 夜間飛行
- 人または物件から30m未満の距離での飛行
- 催し場所上空での飛行
- 危険物の輸送
- 物件投下
これらの「特定飛行」に該当しない場所や方法であれば、許可や承認なしにドローンを飛行させることが可能です（もちろん、空港周辺などの飛行禁止空域はNGです！）。
例えば、人や建物が全くない広い河川敷や、私有地で安全が確保できる場所などであれば、比較的自由に練習することができます。
重要なのは、安全を第一に考え、周囲に迷惑をかけないことです。
そして、これらの場所で少しずつ飛行時間を積み重ねていくことが大切です。
「機体登録」は絶対に必要！
ここで、絶対に忘れてはいけない超重要なポイントがあります！ それは、機体登録です。
たとえ「特定飛行」に該当しない場所で、ほんの数センチだけ機体を浮かせたとしても、機体登録が済んでいないドローンを飛行させることは法律で禁止されています！
2022年6月20日から始まったこの制度は、ドローンの所有者情報などを国が把握し、安全な利用を促進するためのもの。
未登録の機体を飛行させた場合、法律に基づき罰則が科せられます。
ですので、ドローンを購入したら、まず最初に機体登録を済ませてください。
登録は、オンラインで簡単に行うことができます。
まだ登録がお済みでない方は、すぐに手続きを行ってください。
一歩ずつ時間を積み重ねる
ドローンの飛行許可申請に必要な10時間という飛行時間は、あくまで目安です。
焦って無理な飛行をするよりも、安全な場所で、基本操作をしっかりと身につけることが何よりも大切です。
最初は短い時間のフライトでも構いません。
徐々に飛行時間を延ばし、様々な状況下での操縦に慣れていきましょう。
安全な飛行を心がけていれば、必ず10時間の飛行時間を達成できます。
まとめ
今回のブログでは、ドローンの飛行時間と機体登録について解説しました。
- 飛行許可申請に必要な10時間飛行歴は、特定飛行に該当しない場所や方法でも積むことができる。
- 安全を第一に考え、周囲に配慮した飛行練習が重要。
- どんなに短いフライトでも、機体登録は絶対に必要！
ドローンは、空からの素晴らしい景色を楽しんだり、様々な分野で活躍できる可能性を秘めた魅力的なツールです。
ルールを守り、安全に飛行させることで、その可能性を最大限に引き出すことができます。
皆さんのドローンライフが、安全で実りあるものになることを心から願っています。
行政書士矢野法務事務所は「個別申請を専門とする事務所」です。
全国の運航事業者やテレビ局、映像会社から「スポーツ中継・高高度・花火大会・空港周辺・ドローンショー・レベル3.5飛行、レベル3飛行、その実証実験等々」包括申請では飛ばせない様々な個別案件の申請をお引き受けしています。期限の決まっている飛行などは特に当事務所にご依頼頂き確実な飛行許可申請をなさってください。
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