ドローンLv3.5 驚きの人件費削減
このページはＸ（エックス）の投稿を深堀り解説したブログ記事です。
全長10kmのLv2巡視では7〜８名の補助者が必要でした。3.5はこれを1〜0名に圧縮し自動飛行で操縦者1名で運航する事が出来ます。最低でも日当1万円の人件費が8分の1。ここまで来れば自治体は外部委託を進めやすくなりますが、その時、受け皿となる3.5事業者は各地に何社存在しているのでしょうか…。
— drone高難度申請 矢野事務所 (@drone_nippon) October 13, 2024
「全長10kmの巡視で、補助者が7〜8人も必要だった…」
このような悩みを抱える事業者にとって、ドローンLv3.5飛行がもたらす変化は、まさに革命的です。
従来のLv2（目視内飛行）では多くの人手が必要だった長距離巡視が、Lv3.5では補助者1〜0名、操縦者1名の自動飛行で実現できます。
これは、日当1万円の人件費が8分の1になる計算です。
この劇的なコスト削減は、これまでドローン導入に慎重だった自治体や企業が、外部委託を進めやすくなる大きな後押しとなるでしょう。
しかし、その時、この新たなニーズに応えられるLv3.5事業者は、各地にどれほど存在しているのでしょうか。
今回は、Lv3.5飛行がもたらす人件費削減の衝撃と、それに伴う新たなビジネスチャンス、そして現状の課題について解説します。
このページで分かること
ドローン巡視の現状と課題
インフラ点検や警備など、広大な範囲を定期的に確認する巡視業務は、私たちの社会にとって不可欠です。
しかし、そこには常に人件費という大きな課題がありました。
Lv2巡視に必要な体制
これまでのドローンによる巡視は、主にLv2（目視内飛行）が中心でした。
操縦者1名に対し安全な飛行を確保するため、補助者が複数名必要となるケースが多く見られます。
例えば、全長10kmの長距離巡視では、電波状況の確認や周囲の安全確保のために、7〜8名もの補助者が必要となることがあります。
人海戦術での巡視は確実性は高いものの、その分人件費が膨大に発生するという課題が常に付きまといます。
特に公共事業を担う自治体や、大規模なインフラを管理する企業にとって、このコストはドローン導入の大きな足かせとなっていました。
Lv3.5飛行がもたらす革新
2022年12月に導入された「飛行レベル3.5」は、この人件費の課題に対し、画期的な解決策を提示しました。
補助者削減の衝撃
Lv3.5飛行は、補助者なしでの目視外飛行を可能にする制度です。
これにより、これまで複数名必要だった補助者の数を1名、あるいは0名にまで削減できます。
これは、単純な計算で人件費が8分の1に圧縮される可能性を秘めています。
例えば、日当1万円の補助者が8名必要な巡視業務が、補助者なしで操縦者1名で完結できる場合、その経済的なインパクトは計り知れません。
これにより、ドローンによる巡視業務のコストパフォーマンスが劇的に向上し、導入へのハードルが大きく下がります。
自動飛行で効率化
Lv3.5飛行は、自動飛行のさらなる活用を前提としています。
事前に設定された経路をドローンが自律的に飛行し、操縦者は監視と緊急時の対応に集中できます。
これにより、広範囲の巡視を、より少ない人員で、しかも高い精度と効率で実施することが可能になります。
これまで人手とコストの壁に阻まれてきた長距離・広範囲の巡視業務が、ドローンによって現実的かつ経済的に実現できるようになるのです。
自治体外部委託の促進
Lv3.5飛行によるコスト削減と効率化は、公共機関のドローン活用に大きな影響を与えます。
コスト削減と効率性
自治体や公共機関は、税金を財源とするため、事業の費用対効果を常に厳しく問われます。
ドローンによる巡視は、その安全性や迅速性から注目されていましたが、人件費が大きな障壁でした。
Lv3.5飛行により、巡視コストが大幅に削減されれば、自治体はドローンを導入しやすくなります。
これにより、これまで難しかったインフラの定期点検や災害時の状況把握、広域監視などが、より現実的な選択肢となるでしょう。
ドローン活用の促進
ドローン技術の導入が進むことで、自治体はより安全で効率的な公共サービスを提供できるようになります。
人手不足に悩む現場において、ドローンは強力な労働力として機能し、業務負担の軽減にも寄与します。
結果として、自治体はドローン業務の外部委託を積極的に進めやすくなります。
これは、ドローン事業を営む企業にとって、大きなビジネスチャンスの到来を意味します。
Lv3.5事業者の現状と未来
ドローンLv3.5飛行のニーズが高まる中、その受け皿となる事業者は現在どれほど存在しているのでしょうか。
市場の受け皿は十分か
Lv3.5飛行は、高度な技術と厳格な安全管理が求められる為、許可取得のハードルは決して低くありません。
現時点では、全国各地にLv3.5の許可を持つ事業者が十分に存在しているとは言えない状況です。
自治体が積極的にドローン業務の外部委託を進めるにあたり、依頼できるLv3.5事業者の不足は、新たな課題として浮上する可能性があります。
これは、まさにドローン産業における需要と供給のギャップを示唆しています。
新規参入の可能性
このギャップは、同時に大きなビジネスチャンスでもあります。
Lv3.5飛行の技術と許可を持つ事業者は、今後拡大する自治体や企業のニーズに応えることで、市場で優位な立場を築くことが可能です。
特に、インフラ点検、測量、災害対策など、これまで人手とコストがかかっていた分野において、Lv3.5飛行の専門性を持つ企業は、市場で高く評価されるでしょう。
申請は専門家活用
Lv3.5飛行の許可申請は複雑であり、多岐にわたる要件を正確に満たす必要があります。
ご自身で全ての準備を行うことは、時間的にも専門知識の面でも大きな負担となるでしょう。
ドローン関連の許認可を専門とする行政書士は、Lv3.5飛行の許可取得に向けたサポートを提供します。
- 申請書類の作成支援
複雑な申請書や飛行マニュアルの作成をサポートします。 - 安全体制構築のアドバイス
航空局が求める安全対策を網羅できるよう、具体的な助言を行います。 - 最新情報の提供
法改正や運用基準の変更など、最新の情報を常に提供し、事業が法令に準拠するよう支援します。
Lv3.5飛行は、ドローン産業に新たな扉を開き、大きなビジネスチャンスをもたらします。
確実な許可取得と安全運用のため、専門家を有効活用し、未来のドローンビジネスを切り拓きましょう。
行政書士矢野法務事務所は「高難度の申請を専門とする事務所」です。 全国の運航事業者やテレビ局、映像会社から「スポーツ中継・高高度・花火大会・空港周辺・ドローンショー・レベル3.5飛行、レベル3飛行、その実証実験等々」包括申請では飛ばせない様々な個別案件の申請をお引き受けしています。期限の決まっている飛行などは特に当事務所にご依頼頂き確実な飛行許可申請をなさってください。 【免責事項】
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