
ビニールハウス遮光剤塗布!ドローン活用
このページはX(エックス)の投稿を深堀り解説したブログ記事です。
【ビニールハウス】への遮光剤塗布飛行を知りました。脚立や高所作業車の利用は危険やコストの難があって踏み切れずドローンに至ったとの事です。農薬散布機を使って物件投下の包括申請を行う…という着想に関心しました。既にD散布に特化した遮光剤も販売されていて一つのニッチ市場となりそうです。
— drone高難度申請 矢野事務所 (@drone_nippon) June 28, 2025
「危険な高所作業を何とかしたい」「コストを抑えて効率的に遮光剤を塗布できないか」
農業に携わる皆様、ビニールハウスへの遮光剤塗布作業で、このような課題に直面していませんか?
脚立や高所作業車を使った従来の作業は、転落のリスクや、時間・費用の面で大きな負担となるのが実情です。
そんな中、近年注目されているのがドローンによる遮光剤の塗布飛行です。
これは、単なる農薬散布の枠を超え、ドローンの新たな可能性を切り拓く画期的な取り組みです。
今回は、このビニールハウスへのドローン遮光剤塗布に焦点を当て、その具体的なメリット、必要な許可申請、そして新たな市場の可能性について解説します。
このページで分かること
1.なぜドローン塗布が注目される?
ビニールハウスへの遮光剤塗布は、夏場の高温対策として欠かせない作業です。しかし、その作業は常に危険と隣り合わせでした。
従来の課題を解決
高所での作業は、常に転落の危険が伴います。
特に不安定なビニールハウスの屋根上では、そのリスクはさらに高まります。
また、作業車を導入するには高額な費用がかかり、その維持管理も容易ではありません。
ドローンを活用することで、これらの課題が劇的に改善されます。
- 安全性向上
作業員が危険な高所に上る必要がなくなり、転落事故のリスクを大幅に低減します。 - 作業効率化
広大なビニールハウスでも、ドローンを使えば短時間で広範囲にわたる塗布が可能です。手作業や作業車に比べ、圧倒的なスピードで作業を進められます。 - コスト削減
作業員の確保や高所作業車のリース・購入費用、燃料代などを抑え、長期的に見れば全体のコスト削減につながります。
まさに、ドローンは農業の現場が抱える「危険」と「非効率」を解決する、強力なツールとなり得るのです。
2.「物件投下」許可の重要性
ドローンによる遮光剤の塗布は、航空法上の「物件投下」に該当します。
そのため、適切な許可・承認を得る必要があります。
農薬散布との違い
多くの方が「ドローンで液体を散布するなら、農薬散布の許可でいいのでは?」と考えるかもしれません。
確かに農薬散布も物件投下の一種ですが、遮光剤は「農薬」には該当しません。
そのため、一般的な農薬散布の許可とは別に、「物件投下」の特定飛行における包括申請を行うのが、この遮光剤塗布飛行の着想です。
農薬散布ドローンを流用できる点も、設備投資のハードルを下げる要因となります。
包括申請のポイント
物件投下の包括申請を行う際には、通常の飛行許可申請に加えて、いくつかのポイントがあります。
- 安全確保体制
遮光剤が意図しない場所に飛散しないための対策(風向きの確認、周囲への周知、飛散防止装置の設置など)が求められます。 - 薬剤の安全性
使用する遮光剤が、人体や周辺環境に与える影響が少ないものであることを示す必要があります。 - 飛行経路の管理
適切な高さと速度で飛行し、ムラなく均一に塗布するための飛行経路設定が重要です。
これらを盛り込んだ飛行計画と安全管理体制を、申請書として提出します。適切な申請を行うことで、広範囲のビニールハウスで反復的に遮光剤塗布飛行が可能になります。
3.新たな市場の可能性
ドローンによる遮光剤塗布飛行は、ドローン産業における新たなニッチ市場として大きな可能性を秘めています。
広がる農業DX
近年、「スマート農業」や「農業DX(デジタルトランスフォーメーション)」といった言葉を耳にする機会が増えました。
ドローンは、農地の監視、生育状況の把握、そして今回の遮光剤塗布のように、具体的な作業の効率化と安全化に貢献する、まさしく農業DXのけん引役です。
既にドローン散布に特化した遮光剤も開発・販売されており、この市場の成長が期待されます。
高温化が進む昨今、遮光剤のニーズは高まる一方であり、より安全で効率的な塗布方法は、多くの農業従事者にとって魅力的なソリューションとなるでしょう。
サービス提供の機会
このニーズに応える形で、ドローンによる遮光剤塗布サービスを提供する事業者が今後増加する可能性があります。
既存の農薬散布事業者がサービスを拡大したり、新規のドローン事業者がこの分野に特化したりする動きも考えられます。
特に、ドローンを活用した農業支援は、持続可能な農業の実現にも貢献します。
人手不足や高齢化が進む農業分野において、ドローンは未来の農業を支える重要な存在となるでしょう。
4.許可申請は専門家へ
ドローンによる遮光剤塗布のような、特定の用途に特化した飛行は、その許可申請も複雑になりがちです。
確実な申請のために
物件投下を含む包括申請は、面倒な部分のあります。
もしも遮光剤が「危険物」に該当するものであれば、危険物の申請も必要になってきます。
特に、専門的な知識がないと、ピンボケの申請をしてしまったり、書類の不備や記載漏れが発生しやすく、審査に時間がかかったり、最悪の場合は不承認となったりするリスクがあります。
正確な申請を行うためには、航空法やドローン関連規制に精通した専門家のアドバイスが不可欠です。
行政書士のサポート内容
ドローン関連の許認可を専門とする行政書士は、皆様のドローン事業を強力にサポートします。
- 飛行計画の適合性確認
計画している遮光剤塗布飛行が、法規制に適合しているか確認します。 - 物件投下含む包括申請
遮光剤塗布のための「物件投下」特定飛行に関する包括申請書類の作成を支援し、国土交通省への申請を代行します。 - 安全管理体制の構築支援
飛行におけるリスク評価や、安全管理マニュアルの作成など、実効性のある安全体制構築をサポートします。 - 最新情報提供
ドローン関連法規の改正や新たなガイドラインなど、最新の情報を常に提供し、お客様の事業が法令遵守のもと行われるよう支援します。
行政書士矢野法務事務所は「個別申請を専門とする事務所」です。 全国の運航事業者やテレビ局、映像会社から「スポーツ中継・高高度・花火大会・空港周辺・ドローンショー・レベル3.5飛行、レベル3飛行、その実証実験等々」包括申請では飛ばせない様々な個別案件の申請をお引き受けしています。期限の決まっている飛行などは特に当事務所にご依頼頂き確実な飛行許可申請をなさってください。 【免責事項】
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