
人文字1200人の頭上を飛ばせた理由:矢野事務所
【総勢1200人】という浦和レッズのサッカーボール人文字がギネスを達成しました。
浦和のレッズランド20周年、ギネス世界記録に認定 1198人で人文字
本件は、人の頭上を飛行するという難度の高い複雑な申請で、ハードルの高いイベント上空飛行でした。
それでも何とか飛行許可を取得しイベントが成功したのは「なぜ人文字の頭上で飛ばせると判断できるのか」を文書で設計したことが最大の理由だと認識しています。
単に、「飛ばせるか」どうかではなく、、、、「説明できるかどうか」。
この点に注力したことが成功要因だったような気がします。
このページで分かること
催し上空飛行で問われる本質
イベント上空・頭上飛行は、航空法上も実務上も最難関の類型です。
といいますか、人の頭上はNGです。
航空局はじめ、行政・警察・主催者・メディアのいずれから見ても、本来NGの飛行を行なう「その判断に合理性があるか」が常に問われます。
今回のポイントは、「参加者=第三者」であるという整理を前提に、第三者管理・立入制限・中止条件を具体的に構造化した点でした。
■設計した安全体制の中身
以下の理由で「人文字の頭上で飛ばせると判断できる」、、、と組み立てたわけです。
第三者管理の整理
人文字の参加者全員を事前登録制とし、説明文書を配布。
参加者は第三者ではないという前提を最初から立て、それが成立する様々な行為を計画しました。
その上で本当の第三者の立入可能性をゼロに近づける運用を行なうとしました。
立入制限と補助者配置
飛行範囲を明確化し、人文字の中も含めて補助者を配置。
第三者の流入があった場合等、いつでもどんな時でも補助者が関与し即応できる体制と方法を文書で定義しました。
中止条件の明文化
風速・機体異常・参加者逸脱など、「どの条件で中止するか」を事前に列挙しました。
■ メディア照会に耐えた理由
TV局から「頭上飛行ではないのか?」という確認が入りましたが、すべて文書化された安全体制をそのまま説明することで対応できました。
「飛ばした理由」ではなく「なぜ行政が容認できる判断構造になっているか」が説明できた点が決定的でした。
まとめ
催し上空飛行では、許可書そのものよりも、飛ばせる判断に至る構造が価値になります。
「飛ばせるか?」ではなく、「誰に聞かれても説明できるか?」
許可があっても、現場で止まる案件は少なくありません
ドローン運航は「許可が取れるか」ではなく、現場で最後まで成立するかで判断する必要があります。
- 第三者管理は維持できますか?
- 監視体制は機能しますか?
- 中止判断は定義されていますか?
- 関係者への説明は通りますか?
これらが整理されていない案件は、許可があっても現場で止まります。
※飛行許可申請「のみ」のご相談にも対応しています

