ドローン農薬散布でスマート農業実現:包括申請の矢野事務所

活躍目覚ましい産業ドローンの主役

ここ数年で、日本の農業現場で急速に普及拡大している産業用マルチローター、通称「農薬散布用ドローン」。
その活躍は目覚ましいものがあります。

その一方で、実際どうやって導入すれば良いのかわらない、空からの農薬散布に興味はあるけれど操作できるか自信がない等々、

多くの農家が不安をかかえていらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方々のために、具体的なユーザーの事例も交えてドローンのメリットを解説します。

ドローン農薬散布が農業を変える

 農業を取り巻く環境

まず初めに、ドローンで農薬散布を行うことのメリットや管理作業のポイントについてご説明する前に、ドローンを取り巻く市場環境、農家の労働環境や実情について説明します。

近年は記録的な猛暑日が続いたり、局地的なゲリラ豪雨に見舞われたり、予測が困難な異常気象が多発しています。このような気候変動に起因する病害虫の発生リスクは、今後ますます高まると予測されます。

そして、この病害虫による被害は農業経営に大きなダメージを与えます。

つまり、防除、除草作業は、農業経営において今やより重要な位置づけとなっています。

そうでありながら、実際の夏場の暑い防除作業や除草作業などは、農家の方々にとっては大変な重労働となります。

薬液を積んだ重たい機械を背負って行う散布作業や、ホースを引っ張りながらの作業は大変な負担となり、また住宅地の近くで行う場合は、エンジンの音が気になる場合もあります。

更に、降雨などによってぬかるんだ圃場(ほじょう:農産物を育てる場所)において、地上を走行する機械では作業が困難な場合があり、適期作業に繋がらないといった課題も出てきます。

そこで今注目されているのが、空からの作業ができるドローンです。

ドローンのメリット五つ

圃場の条件に左右されない

空からの作業のため、雨が降った後のぬかるんだ圃場でも、機械が沈む心配がなく、適期防除が可能となる。

短時間で効率よく作業ができる

機種や圃場条件等にもより異なりますが、ざっくり言って1フライト10分で約1ヘクタールの作業が可能。

狭い圃場でも作業が可能

ドローンは小回りが利くので大きな機械では効率が悪い小区画圃場でも活躍

音が静か

エンジンに比べて音が静かな為、住宅地の近くでも気にせず作業が行える。

取り扱い性の良さ

作業中に持つのは送信機だけ。重たいホースを持つ必要もなく楽に作業ができ、傾斜地等での危険も回避できる。

このようなメリットから、ドローンはこれまで置き、お使いの機械の補完や更新によって、より効率的な適期作業を実現します。 

ドローンを導入した農家の声

では、実際にドローンを導入された農家の声をヤンマー社によるインタビュー動画から紹介しましょう。

・兵庫県淡路島の農家
・水稲10ヘクタール、玉ねぎ1ヘクタール・稲WCS30ヘクタール
・作業受託ドローン消毒30ヘクタール
・ドローン導入2021年

増える登録農薬の使用許可

ドローンを使うことで楽しく効率よくスマートに仕事をこなすことができます。

 今は自作の水稲の防除作業の他に他の農家の水稲の防除作業を受託してその後、玉ねぎの防除作業と牧草の追肥作業に使っています。

 玉ねぎでもドローンを使用しようと思った理由はドローンでの登録農薬というのが、ぼちぼち出てきだしたことと
あとは圃場が点在しているので、従来の散布機だとやっぱり移動に時間がかかってしまし、その点ドローンだと軽トラック1台で行けるのでドローンを用いて試験しているところです。

 

とにかく仕事が楽しい!

 一番大きかったのは、「とにかくこれだけ楽に楽しく消毒ができるんだ」っていうところです。ここに一番魅力を感じました。

あと価格的なところも大きく、産業ヘリと比べるとすごく安価で、誰でも手を出すことができて、なおかつ作業効率がラジコン動噴よりも良いのでドローン導入を決めました。

労力的、体力的なことで言うと、やっぱりラジコン動力噴霧機を使って防除していると、やっぱりホースを長い距離引っ張らないといけないし、あとは筒先を持っている人もやはり少し農薬の飛散を受けるところがあります。

ドローンは基本的に2人で行っているんですけども、合図マン(ナビゲータ)もオペレーターもそれだけ動かなくてもいいですし、農薬の飛散っていう影響もすごく少ないので、もう全てにおいてよかったと思っています。

わずか1時間で2倍の広さを実現

今までは朝と晩の涼しいときに動力噴霧機を用いて消毒を行っていたんですが、やっぱり朝と夕方の涼しい時間帯だけになってくると、やっぱ2ヘクタールぐらいの消毒が限界だったのを、ドローンを用いたことによって、朝晩の1時間ずつぐらいだけでも、倍ぐらいの面積をこなせるようになりました。その点がすごく助かっています。

 

作業時間的にすごく短縮できたので、防除の作業受託にも取り組み始めましたし、初年度だったんですが30ヘクタールの作業受託を余裕を持ってこなすことができたので、すごく良かったんです。

 

評判は上々で、理由としては、やっぱりホースを引っ張るのが重たいであったりとか、あとは水をいっぱいタンクに組んでいかなければならなかったのを、ドローンでやってくれるので、すごく助かるということでした。

そして適期作業ですね、カメムシが発生したときでもすぐに駆けつけて消毒したことによって、増殖も抑えられたらしくて、すごく良かったという声をもらっています。

ドローンスクールが来てくれた

僕実演してすぐに欲しくなったんで、販売店さんの方に購入したいって言ったところ、ドローンはライセンスがいるので、ドローンスクールを受けなあかんのですけど、ヤンマーさんが、ドローンスクールも開催されてるので、3人集めたら、こっちの方に来ていただけるということだったので、近隣の農家さんの方に声かけさせてもらって、

3人集めて、自社の方でスクールを開催してもらいました。

 最初はやっぱり触ったことがなかったので戸惑ったんですけども、すごい慣れると、誰でも操作できるなという感覚でした。

一緒にスクールを受講した人も77歳っていうちょっと高齢の方だったんですけども、その人も最初だけ戸惑いはあったんですけども、2日目、3日目になると、すごく上達されて飛ばせるようになってました。

というのが標準で装備されていますので、ある程度の距離以上は近づけないように ドローン自体が制御してくれるので、安全面でも凄く良いのではないかと思っています。

かっこいい!と言われる農業を

1位に目指すのは法人化です、やっぱり農業っていうのは一つの産業として成り立っていかなければ駄目です。職業としても成り立っていかなければ駄目だと思うんです。

農業という一つの産業に就けるような「事業者」になっていきたいです。

それと同時に、この淡路島でも高齢化の波がすごく押し寄せてきて、生産量っていうのは徐々に徐々にですけど落ちていってるんです。

ここで耕作放棄地とかも出てくると思うので、そんなものも受け入れるような事業者になっていきたいですし、やっぱりこういう一大産地っていうのを守り続けていかなきゃいけない。

それを次世代で繋げていけるように日々頑張っていきたいというのが強くあります。

やっぱり「かっこいい!」って思えるような農業をしていると、若い人たちも興味が湧いてくると思うんです。

子供たちの眼が輝いている

それこそドローンを活用した消毒なんかだったら、もう仕事をしてるっていう感覚よりは、遊んでるっていう感覚なので、そうすると近くを通る小学生とか中学生とかも目を輝かして見ているんです。

そういう農業を今からやっていけば、もっと興味を持ってくれる子が増えるんじゃないかと。

だからいろんな新しい技術とかそういうものを積極的に取り入れて、農業という産業を誰でもできるすごい魅力のある職業にしていきたいなっていうのが一番強いです。

これからもっともっとドローンを活用して、地域農業を支えていきたいと思います。

 まとめ:効率以上に手にしたもの

いかがでしたでしょうか。

ドローンを活用することで、自社請負問わず、防除作業を省力化や効率化を図り「スマート農業」を実現した例です。

ただ、この方はたった1機のドローンでそれ以上の余りあるものを手に入れました。

効率や負担の軽減、受託という新たな仕事に留まらず、農業というものへの誇り、継承、使命…。

筆者も少しだけ農業の手伝いを経験したことがありますが、その労苦は半端ではありませんでした。

ドローンの登場により農業環境は革命的に変わります。素晴らしいことです。


行政書士矢野法務事務所は東京都八王子の事務所です。北海道の案件も九州の申請もお受けしている全国型の事務所です。

ドローン法務に詳しい当事務所にご依頼頂き、手間の要らない確実なドローンの飛行許可申請を行いましょう。

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