ドローン国家資格・登録講習機関教則本:行政書士矢野事務所

国交省が言う「創意工夫を凝らした独自の講習用テキスト」とは?

 

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操縦ライセンス制度で向上したドローンスクールの価値

当局の情熱

2022年9月、国交省は無人航空機の飛行の安全に関する教則を発表しました。

操縦者技能証明制度の発足にあたり、飛行及び学科試験において求められる最低限の知識要件についてまとめたものです。

その教則の「はじめに」のページでは、次のように締めくくられています。

この教則は、無人航空機を飛行させるのに必要な最低限の知識要件及び学科試験において求められる最低限の知識要件を記載することを目的として作成されたものである。

技能証明を取得しようとする者を含む無人航空機を飛行させる者にあっては、この教則を常に参照し、安全な飛行を行うために必要な知識を身に付けていただきたい。

また、登録講習機関においては、この教則を参考にしたうえで、これまでの知見やノウハウを活かし、創意工夫を凝らした独自の講習用テキストを作成し、講習に活用されることが期待される。

このように、無人航空機の飛行に最低限必要となる知識要件が記載されており、登録講習機関における講習用テキストの土台としての役割を担うことになるこの教則が技能証明の取得を目指す皆様を安全な飛行へと導く道しるべとなることを願う。

ドローン産業の発展を願う、当局の並々ならぬ意気込みが伝わってくる文章です。

国交省が求めているもの

講習テキストに審査はあるのか

さて、いよいよ登録講習機関の申請受付が開始されましたが、申請資料の一つに講習で使用するテキスト名・著者名の記載があります。

各講習機関がどのようなテキストを採用するのか、専門家によって講習機関向けに出版される新たな教則本を使用するのか、これまでドローンスクールで用いてきたテキストを改定するなどして自ら作成するのか、方法はいくつかあるでしょう。

使用するテキストについて、国交省からの内容チェックはありませんが、当局がはっきり言っているのは「創意工夫を凝らした独自の講習用テキスト」の作成を期待する・・・ということです。

何故、お堅い行政機関が珍しくも「創意工夫を凝らした・・・」というこのような「若々しく、青い」表現で伝えたのでしょうか。

筆者は、ここにこそ彼らの情熱を感じます。

登録講習機関の登録申請の際に提出するこの講習テキストには、内容についての「審査」はありません。

将来はわかりませんが「今のところ」内容の審査はないのです。

筆者は疑問に思いました。

相当の技能レベルが要求される「技能証明試験」の合格に導ける講習テキストであるべきではないかと。

ならば、国交省も何らかのチェックをするのではないかと・・・。

しかし、ここは自己責任に委ねました。一方で冷静な見方もしているのです。

当局は講習機関(現ドローンスクール)に、技能証明制度をうまく機能させる「インフラ」としての相当の期待をかけています。

しかし、その講習機関が受講生を集め得ることができるかどうかという経営の問題は自己責任なのです。

スクールの自然淘汰

国交省航空局は、
『いい加減なクオリティの講習テキストで、本番のライセンス試験がパスできる操縦者など養成できるわけがない』
・・・ということを分かっています。

当たり前のことです。

クオリティの低い講習機関の「技能証明試験の合格率」は当然低くなるでしょう。

そして、そんな講習機関は受講生から選ばれなくなり自然淘汰されるでしょう。

当局は、この点を分かっているのです。

講習テキストのクオリティ、つまりその講習機関の全体の「質」というものは、結局は国家試験の合格率に現れる・・・と分かっているのです。

2022年9月に公表した「教則」を通して、「当局として講習テキストの最低限の項目は示した。後は君達次第だ!」と国交省は言っているのです。

ここが、老若男女の大衆を相手にした「自動車運転免許」と、特殊で高度な技術を求める「ドローンの操縦技能証明」との厳しさの違いと言えます。

情熱に応える・・・とは

パイロットの操縦技能については、勘やセンスや時間数など「操縦経験の豊富さ」が有利に働くと思います。

しかし、それ以外の法令などの「知識部分」こそは、講習機関の腕の見せ所となります。

再度言いますが、国交省は「創意工夫を凝らした独自の講習用テキスト」を求めています。

このページのタイトルとした「国交省の情熱に応えた」・・・とは、この点に真正面から向き合うということです。

創意工夫を凝らしたテキストを探る

当局の情熱に応えるテキストとは「創意工夫を凝らした講習用テキスト」であるという視点から、テキストの方向性をあらゆる要素から探ってみることをお勧めします。

ご自身が講師として教室の教壇に立ったつもりになって気軽にイメージしてみましょう。

法令部門に限られますが、筆者も考えてみました。

法令の部
〇航空法10章の条文の意味を一つずつ分かりやすく解説し、これに国交省「教則」を当てはめてたもの
〇国交省「教則」の一つ一つに、その根拠・背景となる法令の条文を掲載(上の逆の形式)し平易に解説
〇単元ページ毎に国交省の「教則」が掲示され、その「解説」が掲示され、これに「模擬小テスト」を加えた三段構成
〇各ページの下段欄外に関連法令の条文を掲載
〇国交省が公表した「学科試験の項目」に「教則」を当てはめ解説を加えた「試験対策本」形式
〇当局が出した教則をそのまま「教科書」とし、解説を別冊に分かりやすくまとめた「サイドブック」とのセット形式
〇単元毎の終わりに「設問集ページ」(模擬テスト)を設置
〇ページごとに「暗記ワード」のコーナーを常設
〇全編を徹底的に「イラスト」で表現


ドローン業界の末席に居る者として、ささやかな想いで勝手に記してみました。

これから講習テキストを作成される各位におかれては、どうか頭の片隅にでも置いて頂き、何らかの参考にして下されば本望です。

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無人航空機の飛行の安全に関する教則

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