【包括申請】10時間飛行経験・知識・能力の要件:矢野事務所

【包括申請】10時間飛行経験・知識・能力の要件

 

包括申請等飛行許可申請の手続きは、国交省のドローン情報基盤システム(通称DIPS)に諸事項を入力しながら申請書を作成していく作業となりますが、その中に操縦者の力量を確認するステップがあります。

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操縦者について確認事項

「無人航空機を飛行させる者に関する飛行経歴・知識・能力確認書」というタイトルの様式が用意され、操縦者の力量を様々な観点からチェックしていきます。

チェックの観点は「飛行履歴」「知識」「能力」の三つです。

以下にその内容を確認しておきましょう。

技能証明の確認

〇無人航空機操縦者技能証明を有しているかどうか。

冒頭にまず確認されます。

技能証明を有している場合の一等・二等・限定事項の区分を示すことになります。

技能証明に関する申請書はこのようなものです。

飛行経歴の確認

〇無人航空機の種類別に、10時間以上の飛行経歴を有しているか否か

これは操縦者の要件の中でも決定的に重視される要件で、そもそも10時間以上の飛行経歴がない場合には申請を受け付けてくれません。

次のようなアラートが出て申請の取り下げを求められます。

【申請について】
飛行経験が10時間を満たしておりません。
飛行マニュアルにも記載しているとおり、航空法適用外の場所(屋内等)にて、10時間以上の飛行訓練を実施した後に
再度申請してください。

 〇本申請については、お取り下げください。

※飛行経験が10時間に満たない場合は、航空法適用外の場所(屋内)などで経験を積んでから申請をしていただく、
若しくは『飛行訓練のための申請(経路特定)』を実施してください。

つまり飛行経験が10時間に満たない場合は、経路を特定「しない」申請(包括申請)はできず「飛行経路を特定した申請」(個別申請)であれば申請が可能となるということです。

関連記事:ドローン10時間の飛行証明クリア方法

知識の確認

〇航空法関係法令や安全飛行に関する下記の知識をしているか否か。

・飛行ルール(飛行の禁止空域、飛行の方法)

・気象に関する知識・無人航空機の安全機能(フェールセーフ機能 等)

・取扱説明書に記載された日常点検項目

・自動操縦システムを装備している場合には、当該システムの構造及び取扱説明書に記載された日常点検項目

・無人航空機を飛行させる際の安全を確保するために必要な体制

・飛行形態に応じた追加基準

知識の確認では、高度なものではなく基礎的で不可欠な知識が求められています。

飛行経験10時間未満と同様にズブの素人による飛行は決定的に危険だからです。

能力の確認

操縦能力のチェックも、知識の確認同様に基礎的で不可欠な操縦技術が求められます。

一般

〇飛行時に、次に掲げる確認が行えること。

・周囲の安全確認(第三者の立入の有無、風速・風向等の気象 等)

・燃料又はバッテリーの残量確認・通信系等及び推進系統への作動確認 

遠隔操作の機体※2

〇GPS等の機能を利用せず、安定した飛行ができること。

・上昇

・一定位置、高度を維持したホバリング(回転翼機)

・ホバリング状態から機首の方向を90°回転(回転翼機)

・前後移動・水平方向の飛行(左右移動又は左右旋回)

・下降

自動操縦の機体※3

自動操縦システムにおいて、適切に飛行経路を設定でき、飛行中に不具合が発生した際に、無人航空機を安全に着陸させられるよう、適切に操作介入ができること。

※1 総重量は最大離陸重量で考えることとする。
※2 遠隔操作とは、プロポ等の操縦装置を活用し、空中での上昇、ホバリング、水平飛行、下降等の操作を行うことをいう。
※3 自動操縦とは、当該機器に組み込まれたプログラムにより自動的に操縦を行うことをいう。

代替的な安全対策

以上が操縦者の力量のチェック項目ですが、当然これらの確認において基準に適合していない項目がある場合があります。

その場合には、その不足や欠落を補う「代替的な安全対策」等を記載し、航空機の航行の安全並びに地上及び水上の人及び物件の安全が損なわれるおそれがないことの説明が求められます。

説明が求められる事項は下記に関するものです。

・飛行経歴
・知識
・一般技量
・遠隔操作
・自動操縦

当事務所も何度か記載申請していますが、具体的な記述が求められそう簡単ではありません。

飛行のベテランの方の意見も反映させながら、補正指示に沿って作成していけば確実です。

以上が「無人航空機を飛行させる者に関する飛行経歴・知識・能力確認書」の中身です。

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【番外】場所別の規制と手続き

飛ばせる場所と規制【県別】

DIDで飛ばす【県別】

国立公園で飛ばす【県別】

山で飛ばす【県別】

観光地で飛ばす【県別】

海で飛ばす【県別】

みなとで飛ばす【県別】

ダムで飛ばす【県別】

文化財空撮で飛ばす【県別】

灯台で飛ばす【県別】

廃線で飛ばす【県別】

禁止条例(県別)

国土交通省ホームページ:無人航空機の飛行許可・承認手続

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