ダムのドローン空撮=周到な準備と技能

大自然の中にある雄大な建設物「ダム」を空撮したい。
そう思ったら、近くのダムの管理事務所へ連絡しましょう。
ご当地の主要ダムと申請先を掲載しました。

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ダムのドローン空撮のリスク

ダムは、大自然の中の渓谷深く、人も少なく、そして広々とした湖面と共に存在する空間にあるので、ドローン飛行についての規制は比較的ゆるいのでは?と思われる方もいますが、まったくそんなことはありません。

ダムでのドローン飛行はあらゆるリスクと隣あわせです。

GPS障害・ダム電波・禁止区域

どこのダムにも共通する厳しい環境条件は次のようなものです。

  1. 山影によるGPSの受信障害
  2. ダム管理所から発信される業務電波
  3. 電線設備等、広い範囲のダム設備
  4. 飛行禁止区域の存在
  5. 飛行制限区域の存在(飛行禁止ではないが立入禁止)
  6. 広い離発着場所の確保が困難
  7. 意外と多い見学者
  8. 水没時の回収はダムは関与しない

これらの理由からドローンを全面禁止としているダムは多く、基本的にはドローンには厳しい場所と考えるべきでしょう。

ダムの飛行禁止区域4つとは?

ドローン飛行を禁止していないダムでも、どこにも必ず「飛行禁止区域」があります。

飛行計画を作り、許可を得る上で、一番先に確認すべき事項でしょう。

必ずダム管理者にヒアリングし教えてもらうことが必須です。

以下が飛行禁止区域として代表的なものです。

  1. ダム本体及び管理所、関連施設の上空及び30mの範囲内
  2. ダム見学者等の上空
  3. 駐車場やダム管理用道路の車両の上空
  4. ダムごとに定められた制限区域

操縦技能・迷惑行為

ダムには他のドローン飛行では遭遇しない独特な飛行環境があります。

GPSの受信環境

山影という立地環境によってGPS衛星が十分に受信できない事があることがあります。

受信不能となった場合は飛行位置の保持に関する自動制御が不全となるので、すぐに風にもっていかれます。

湖面への墜落も回避できない事態になり得ます。

突然起こる受信不能状態にも慌てないよう、GPSがオフの状態での操作にも慣れておく必要があります。

管理所からの発信電波

管理所の通信設備から発せられる電波がドローン操縦に影響を及ぼす可能性があります。

GPS障害と同様に、突発的な事態に遭遇してもドローンを無事にリターンさせることができる、十分な技能を持った操縦者を起用することが必要です。

ダムの通信へ悪影響を与える

ダム管理所の通信設備に影響を与える可能性も大です。

このような事態が少しでも生じれば間違いなく飛行中止が命じられます。

見学者は多い

一般のダム見学者等が多くドローンは迷惑となりがちです。

黒部ダムは見学者への迷惑行為としてドローンをはっきりと禁止しています。

一切の自己責任を負う

ダム及び関連施設等に損害を与えた場合は、その損害を賠償すことになります。

また、ダム見学者等に損害を与えた場合は、当事者間で解決することになりダム側は一切責任を負いません 。

更にドローンが貯水池やダム関連施設内に落下しても、ダムは機体の回収はやってくれません。

飛行リスクは大きく、かつ一切が自己責任となるのがダムでのドローン飛行なのです。

許可申請の相手方と手続き

国管理か都道府県か電力会社か

ダムでの飛行許可手続きとはダム管理者への申請です。

国が管理するダム

○地方整備局の河川管理事務所もしくは現地のダム管理事務所

○水資源機構が管理するダム→ダム管理事務所

都道府県が管理するダム

都道府県の土木事務所もしくは現地のダム管理事務所

都道府県の場合、事務所の名称は「土木事務所」だったり「地域振興局建設部」だったり「県土整備事務局」だったりと県によってまちまちですので、混乱しないよう注意する必要があります。

電力会社・電源開発の管理

この場合も、ダムの管理事務所への申請となります。

使用届や申請書

許可を得るにあたっては、たいていはこの土木事務所で「河川の一時使用届」や「河川やダムにおける無人機飛行申請書」を提出する手続きを行うことになります。

どちらから先に連絡するかは、ダムによって様々です。

ダムごとにルールは異なり、物事の軽重に差がある場合がありますが、まずは素直に土木事務所の指示に沿って手続きを進めれば問題ありません。

国が管理するダムと管理事務所

最近では、ダムによってはドローンに関するルールをホームページに掲載していますたので、あらかじめダム管理事務所や関係先のホームページを確認しておくことをお勧めします。

特に「ドローン禁止」と明記していなければ、ほぼ大丈夫のようです。

空撮したいダムの管理事務所に連絡し「○○ダムでドローンを飛ばせるか?」「どのような手続きを取ればよいか?」について確認するところから始めてください。

長崎県にある国のダムは、建設中の「本明川ダム」のみです。2032年完成予定です。

本明川ダム(完成予定2032年)

本明川ダム(完成予定2032年)


国土交通省九州地方整備局
長崎河川国道事務所
〒851-0121
長崎市宿町316-1
TEL:095-839-9211
FAX:095-834-0034
qsr-nagasaki@ki.mlit.go.jp

県が管理するダムと管理事務所

長崎県が管理するダムを紹介します。

各地方振興局やダム管理事務所がドローン飛行の申請先になります。

式見ダム・他

式見ダム 黒浜ダム 長与ダム 鹿尾ダム小ヶ倉ダム 鳴見ダム 西山ダム中尾ダム宮崎ダム 高浜ダム 
本河内低部ダム本河内高部ダム 


長崎振興局 河川課
〒850-8570
長崎市尾上町3番1号
TEL:095-822-0397
FAX:095-824-7175崎振興局 河川課

中山ダム

中山ダム 


中山ダム管理事務所
〒851-2111
西彼杵郡時津町子々川郷1750
TEL:095-882-4464

萱瀬ダム

萱瀬ダム 


県央振興局
萱瀬ダム管理事務所
〒856-0012
大村市黒木町2
TEL:0957-55-7013

土師野尾ダム

土師野尾ダム 


県央振興局
土師野尾ダム管理事務所
〒 854-0063
諫早市貝津町2048
TEL:0957-24-5783

船津ダム・伊木力ダム

船津ダム伊木力ダム


県央振興局 河港課
〒854-0071
諫早市永昌東町25-8
TEL:0957-22-1336
FAX:0957-22-6856

神浦ダム

神浦ダム


長崎振興局
神浦ダム管理事務所
〒851-2423
長崎市神浦下大中尾町1748-32
TEL:0959-24-0101
FAX:0959-24-0188

雪浦ダム

雪浦ダム


北振興局
雪浦ダム管理事務所
〒857-2321
西海市大瀬戸町雪浦幸物郷3
TEL:0959-22-9624

野々川ダム

野々川ダム


県北振興局
県北ダム管理事務所
〒857-0041
佐世保市木場田町3-25
TEL:0956-23-4211

猫山ダム・江永ダム ・樋口ダム

猫山ダム江永ダム 樋口ダム


県北振興局
県北ダム管理事務所
〒857-0041
佐世保市木場田町3-25
TEL:0956-23-4211

つづらダム

つづらダム


つづらダム管理事務所
〒857-0404
佐世保市小佐々町田原328-2
TEL:0956-68-2877

笛吹ダム

笛吹ダム


笛吹ダム管理事務所
〒859-4512
松浦市志佐町笛吹免1229
TEL:0956-73-0625

福江ダム
福江ダム


五島振興局
福江ダム管理事務所
〒853-0042
五島市吉田町1816
TEL:0959-72-4035

青方ダム

青方ダム 


五島振興局 河港課
〒853-0007
五島市福江町7-1
TEL:0959-72-2086
FAX:0959-74-1307

宮ノ川ダム

宮ノ川ダム 


五島振興局
宮ノ川ダム管理事務所
〒857-4511
南松浦郡新上五島町 浦桑郷505-1
TEL:0959-54-1580

勝本ダム ・永田ダム・男女岳ダム

勝本ダム 永田ダム男女岳ダム 


壱岐振興局 建設課
〒811-5133
壱岐市郷ノ浦町本村触570
TEL:0920-47-1111
FAX:0920-47-5791

け知ダム・仁田ダム・目保呂ダム ・小浦ダム

け知ダム 仁田ダム目保呂ダム 小浦ダム


対馬振興局 河港課
〒817-8520
対馬市厳原町宮谷224
TEL:0920-52-5810
FAX:0920-52-7027

【場所別】長崎県のドローン規制

長崎のドローン禁止条例

長崎の小型無人機禁止法区域

長崎の空港周辺で飛ばす

長崎のダムで飛ばす

長崎のdidで飛ばす

長崎の灯台で飛ばす

長崎の河川で飛ばす

長崎の文化財(37)を空撮

長崎の「港」で飛ばす

長崎の海で飛ばす

長崎の空撮許可は観光協会も

長崎の山で飛ばす

雲仙天草国立公園を飛ばす

西海国立公園を飛ばす

長崎の飛ばせる場所と規制

長崎の廃線跡地とレベル4

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