岐阜の廃線跡地とドローンレベル4:高難度申請の矢野事務所

レベル4・ドローン物流と廃線跡地の可能性

 

ドローンの社会実装が進む中で、レベル4飛行や物流への活用が現実的なテーマになりつつあります。

一方で、こうした運用を支えるには、飛行環境や運用設計をどこで検討するのかという課題もあります。

その候補の一つとして、鉄道の廃線跡地をどのように活用できるかを考える余地があります。

廃線跡地は線状に続く空間である一方、現場条件や制度面の整理が不可欠であり、単純に飛ばしやすい場所とは限りません。

本記事では、廃線跡地とドローン活用の関係について、可能性と課題の両面から整理します。

※本記事で紹介する廃止路線は、現在の再利用状況とは関係なく、廃線の歴史的事実に基づくものです。

この場所で事故にならずに運航できるかは、条件によって変わります。

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岐阜県の主な廃線事例と現状(国鉄民営化1987年以降)

神岡鉄道神岡線

起点終点:猪谷駅↔奥飛騨温泉口駅・駅数: 8駅・廃止: 2006年12月・所有者: 日本国有鉄道→神岡鉄道・路線距離:19.9 km・軌間:1,067 mm・線路数:単線


神岡鉄道神岡線の詳細

2021年時点で、廃線となった軌道は一部区間が観光用に保存されており、軌道用自転車で巡ることができるほか、鉄道車両1両が動態保存されており、運転体験を楽しむことができる。

2006年9月、当時の飛騨市初代市長の船坂勝美が定例市議会で、神岡鉄道廃止後に鉄路を不定期の観光鉄道として存続させる道を模索する意向を表明した。

同年11月29日には、三井金属鉱業との間で存続に向けて15億円の寄付(再開後の経営に失敗した場合に必要となる線路撤去費などへの備えなど)と軌道の無償譲渡を受けることで大筋合意した。

また、2007年1月10日に飛騨市神岡振興事務所内には神岡鉄道再開準備室を設けた。船坂市長は「2008年5月には(観光鉄道として)再開させたい」と発言。設立から5年後の黒字を目指すとしていたが、2008年2月に行われた市長選挙で、船坂市長は観光鉄道化を含めた現市政を批判する新候補に敗北した。

2代目市長の井上久則は「15億円の寄付金は再開に向けての物とは考えていない。レールや鉄橋は撤去する。」と表明しており、計画再開は非常に困難な見通しとなった。

一方、地元の住民グループ「神岡鉄道協力会」のメンバーは廃線の線路上で軌道自転車を運行する「レールマウンテンバイク」の運行を考案。

2007年から飛騨市観光協会に飛騨市も協力する形で廃線跡のうち、2.9kmで実験運行を開始した。実験運行は主に土日と祝日で実施され、好評を博したことから営業日数が徐々に増やされた。

2012年からはシーズンを通しての運行となり、運営はNPO法人の「神岡・町づくりネットワーク」に移管された。レールマウンテンバイクは「Gattan Go!!」(ガッタン ゴー)の愛称で運行。

2013年の利用者は2万6249人。2012年には鉄道の日実行委員会の日本鉄道特別賞を受賞した。人気の高まりに対して、1日8便で310人までしか利用できず、予約が必要な状況になっている。

その対策もかねて、「神岡・町づくりネットワーク」では未使用の廃線跡も活用する「旧神岡鉄道の利活用プラン」を市に提出し、それに対して市は2013年12月から一部区間の安全対策調査を開始した。

2016年に都竹淳也が3代目市長が就任すると、同年12月に市議会は補正予算に、廃線跡を活用した「ロスト・ライン・パーク」構想のための費用を盛り込み、シンポジウムの開催と、旧神岡鉱山前駅に保存中の車両の中の1両(KM-101)を旧奥飛騨温泉口駅に移設する事業を実施するとした。

移設の際には廃止以来約10年ぶりに自力走行を実施することが発表され、予定された2017年4月8日に実際に走行した。その後は奥飛騨温泉口駅で展示し、冬に入る頃には再び自力走行により旧神岡鉱山前駅の車庫に戻る。

出典:Wikipedia

西濃鉄道昼飯線
起点終点: 美濃赤坂駅↔ 昼飯駅・駅数: 3駅・廃止:2006年・所有者: 西濃鉄道
路線距離: 1.9km・軌間: 1,067mm・線路数:単線


西濃鉄道昼飯線の詳細

名鉄八百津線
起点終点:明智駅↔八百津駅・駅数:駅・廃止: 2001年10月・
所有者:名古屋鉄道・路線距離:7.3 km・軌間: 1,067mm・線路数:単線


名鉄八百津線の詳細

名鉄竹鼻線

起点終点:笠松駅↔江吉良駅・駅数: 9駅・廃止: 2001年10月(江吉良駅 - 大須駅間)・所有者:名古屋鉄道・路線距離:10.3 km・軌間: 1,067 mm・線路数:単線


名鉄竹鼻線の詳細

廃線跡地の再利用状況や現況の出典:Wikipedia「日本の廃止鉄道路線一覧」

廃線跡地の持つ可能性

鉄道の廃線跡地は、単なる遊休地ではなく、ドローン活用の観点から一定の検討余地がある空間です。

もともと線状に長く続く構造であるため、飛行経路の設計や実証フィールドとして考えやすい特徴があります。

また、区間によっては地上交通との交錯が少なく、一定条件下では飛行ルートとして検討されるケースもあります。

ただし、廃線跡地だからといって自由に飛行できるわけではありません。

実際には、人の立入り、周辺施設、障害物、通信環境などを個別に確認する必要があります。

ドローン活用との相性

廃線跡地は、物流や観測、点検などの分野において、飛行ルートの候補として検討されることがあります。

特に、地域間をつなぐ構造を持つことから、将来的なドローン輸送や実証の場として注目される場面もあります。

もっとも、これは「適している」というよりも、条件次第で成立する可能性があるという位置付けです。

実現に向けた課題

廃線跡地でのドローン活用には、次のような課題があります。

  • 飛行空域や周辺環境の整理
  • 人の立入や安全管理の確保
  • 通信環境や遠隔操作の安定性
  • 飛行ルート設計と周辺への影響
  • 法制度や管理者との関係整理

つまり、単に「飛ばせるか」ではなく、どの条件なら成立するのかを整理する必要があります。

再利用の視点

廃線跡地の再利用は、地域課題とも深く関係しています。

ドローン活用はその一つの選択肢に過ぎませんが、物流や観測などと組み合わせることで、新たな活用可能性が検討される場面もあります。

重要なのは、期待だけで進めるのではなく、制度・現場条件・運用設計を含めて成立するかどうかを判断することです。

この場所、本当に飛行できますか?

廃線跡地であっても、ドローンがそのまま飛ばせるとは限りません。

空域、周辺環境、立入管理、関係機関との調整など、複数の条件を整理しなければ、現場で止まる可能性があります。

「この条件で飛行が成立するのか」を事前に整理したい場合はご相談ください。

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岐阜県のドローン飛行ルールまとめはこちら
https://drone-nippon.jp/gifu/

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