このページで分かること
道庁が紹介する飛行場所
北海道庁は2023年7月から、自治体の中では珍しく「道内におけるドローン実証・練習フィールド」を紹介しています。
北海道庁、道内市町村、関係団体等が保有する土地や施設を、ドローンの実証や練習等に充ててくれています。
まずはこのリストの中から探すのが最も早いでしょう。
全道にわたって45か所も紹介されています。
以下からは、航空法等の規制にかからない場所を探していく方法です。
最もオーソドックスな方法ですので、一通り覚えておくと良いでしょう。
規制がかかる空域かどうか確認
許可や届出等が不要で自由に飛ばせる場所をみつける方法です。
まず初めに、候補としてる場所や空域が航空法では規制されているかどうか、まずこれから確認します。
規制空域はいくつもあるので順を追って確認していきます、
空港の近くか?
まず、空港の周辺の空域は飛行許可が必要となる規制空域です。
解説
まず、下で確認してみてください。小さく見えにくですが道内の空港の周辺空域(赤色)が俯瞰できます。
空港周辺とは国土地理院の地理院地図の中で空港の近くに⻩緑⾊の範囲で表⽰されているところです。
この表示場所に入っていなければ「空港周辺で飛行する許可は不要」な場所と考えてください。
また、この表示場所に入っている場合でも「空港の高さ制限」基準にかかっていなければ許可の取得は不要です。
これは空港事務所に問い合わせれば教えてもらえます。
なお、新千歳空港には「高さ制限システム」が設置されているのでこれを使えばWEBで確認できます。
以下が空港ごとの周辺空域です。
高度150m以上を飛ばす?
空域管轄の確認
地表又は水面から150m以上の高さの空域(地上又は水上の物件から30m 以内の空域を除く)で飛行したい場合は、その空域を管轄する関係機関から当該飛行について了解を得なければなりません。
空域と関係先は以下の通りです。
○航空交通管理センター(TEL:092‐608‐8866)
○管轄範囲:北海道、東北
人口集中地区の上空か?
ドローンを飛ばしたい場所が「人口集中地区(DID地区)」と呼ばれる地域の上空に該当したら、許可なしに勝手に飛ばすことはできません。
人口集中地区とは人や家屋が密集している地区で、総務省の調査で5年に1回変わるものです。
地理院地図で「⼈⼝集中地区」を選ぶと、アメーバ状のものが出てきます。
この地図に現れた⾚い部分が無条件で飛行許可申請が必要となる空域です。
解説:ドローンを人口集中地区の上空で飛ばす際の飛行許可の手続き
緊急用務空域か?
風水害や地震、山火事等の大災害が発生したときにドローン飛行が禁止される空域が指定されます。
これが緊急用務空域です。
通常は国土交通省のホームページで下記の画像のように掲載されています。
いつ何時発令されるかもしれないので飛行直前に必ず確認するよう定められています
解説:発令の前例はまだないドローン禁止の「緊急用務空域」とは?
ドローン規制条例はあるか?
ドローンを規制している市区町村がたくさんあります。
また「小型無人機法」による規制対象施設も全国にあります。
これらを確認し必要な手続きを調べてください。
〇苫小牧市都市公園条例:公園での使用禁止
〇石狩市公園条例:すべての公園での飛行・離着陸を禁止
- 陸上自衛隊丘珠駐屯地(札幌方面東警察署)
- 航空自衛隊当別分屯基地(札幌方面北警察署)
- 陸上自衛隊札幌駐屯地(札幌方面南警察署)
- 陸上自衛隊真駒内駐屯地(札幌方面南警察署)
- 新千歳空港(札幌方面千歳警察署・札幌方面苫小牧警察署)
- 航空自衛隊千歳基地(札幌方面千歳警察署・札幌方面苫小牧警察署)
- 情報本部東千歳通信所(札幌方面千歳警察署)
- 陸上自衛隊東千歳駐屯地(札幌方面千歳警察署)
- 航空自衛隊長沼分屯基地(札幌方面栗山警察署)
- 海上自衛隊余市防備隊(札幌方面余市警察署)
- 北海道電力株式会社泊発電所(札幌方面岩内警察署)
- 航空自衛隊襟裳分屯基地(札幌方面浦河警察署)
- 海上自衛隊函館基地隊本部(函館方面函館西警察署)
- 航空自衛隊八雲分屯基地(函館方面八雲警察署)
- 海上自衛隊松前警備所(函館方面松前警察署)
- 航空自衛隊奥尻島分屯基地(函館方面江差警察署)
- 陸上自衛隊旭川駐屯地(旭川方面旭川中央警察署)
- 陸上自衛隊名寄駐屯地宗谷通信所(旭川方面稚内警察署)
- 陸上自衛隊名寄駐屯地礼文駐屯地(旭川方面稚内警察署)
- 航空自衛隊稚内分屯基地(旭川方面稚内警察署)
- 航空自衛隊根室分屯基地(釧路方面根室警察署)
- 陸上自衛隊釧路駐屯地標津分屯地(釧路方面中標津警察署)
- 陸上自衛隊帯広駐屯地(釧路方面帯広警察署)
- 航空自衛隊網走分屯基地(北見方面網走警察署)
【北海道防衛局】企画部地方調整課011-272-7571
〇警察行政手続きサイト:小型無人機等の飛行関係
自然公園のエリア内か?
国立公園や国定公園には私有地が含まれているので公園内であっても土地所有者の同意・承諾を得る必要があります。これらの調整は大変ですから国や自治体に確認して飛行の許可を得てください。
国有林へ入林するか?
国有林エリア内でドローンを飛ばす場合には「入林届」の提出が求められます。
〇国有林かどうか大まかな位置を地理院地図にて確認
地理院地図(国有林)
〇詳細位置を森林管理局HPで確認
北海道森林管理局(国有林の図面)
〇入林届の届け出先は各管理局
北海道森林管理局(提出先)
〇届出様式はHPからダウンロード
海上管轄先の了解は?
海上飛行には法律に規制する条文はありません。但し、飛行が「作業」に該当したり競争などの「行事」を行う場合には港則法が適用されます。飛行予定の近隣港の管理者の許可他が必要かどうか念のために確認して下さい。
船舶で離発着する場合、フライトの方法によっては許可または届け出が必要になります。
参考:【神戸海上保安部】海上でのドローン使用について
河川・海岸管轄の了解は?
河川も海岸も基本的には自由使用できますが、ドローン規制は河川や海岸によって異なっているので河川管理者や海岸管理者への確認を心がけて下さい。
北海道庁:ドローンの飛行ルールと各種手続きについて
空域に関する確認は以上です。
上記の規制空域や各地の規制にひとつもかからず、関係機関の了解も得ることができれば
そこは「ドローンが飛ばせる場所」となります。
いずれかの規制にかかっていた場合は、飛行許可を取得すれば飛ばせるようになります(緊急用務空域は除く)。
ただし、次のように「飛ばし方にも規制がある」ので、次は自らの飛行プランと照らし合せ確認しましょう。
空域の次は飛行方法の規制を確認
飛ばせる空域が分かっただけでは、片手落ちです。
「飛ばし方に関する規制」もクリアしなければならないからです。
規制されている飛ばし方に該当する場合は飛行許可がなければ認められません。
規制(禁止)されている飛行方法は次の通りです。
①夜間での飛行
②目視外での飛行
③人または物件から30m以上の距離を保てない状況での飛行
④イベント上空での飛行
⑤危険物の輸送
⑥物件の投下
これらの判断には様々な要件が絡んできますから、これらの飛ばし方をする場合は専門の行政書士にお願いして、その飛行法がどれに該当するかや、該当する可能性を含めて判断した方が良いでしょう。
規制にかかっても飛ばす方法
事業でドローンを飛ばす場合では、空域や飛行法の規制をクリアして飛ばさざるを得ないケースが多くあると思います。
その場合は、国交省に「飛行許可申請」を行い許可承認を取得すればドローンを飛ばすことができます。
「飛行許可申請」の手続き方法は、飛行空域や飛行方法によって変わってきますので、様々なケースに対応できる専門の行政書士へ申請に代行を依頼することをお勧めします。
矢野法務事務所は、申請時に提出しなければならない「飛行マニュアル」について、お客様が後で困らないように加筆修正して作成するサービスを特典(無料)で行っています。
ご相談は無料です。お気軽にご連絡ください。
TEL:050-5211-7846
当事務所の取扱業務です。
◆ドローン法務
飛行許可申請・機体登録・行政規制開拓・セカンドオピニョン・飛行場所法令調査
◆ドローン許認可申請
前例のない許認可申請・米軍施設・自衛隊施設との折衝調整・無人機法に基づく警察署申請・飛行場所管理者との調整・森林法に基づく入林届・道路使用許可申請
◆ドローンスクールサポート
スクール開校・受講生法務管理・登録講習機関申請・カリキュラムチェック・管理団体、講習団体維持管理・講義用最新情報提供・講師手配
◆ドローンビジネスサポート
助成金、補助金サポート・海外事業展開・インバウンド事業者サポート・ビジネスマッチング・業界情報提供
【場所別】北海道のドローン規制
北海道の飛ばせる場所と規制
北海道のドローン禁止条例
北海道の小型無人機禁止法
北海道のダムで飛ばす
北海道の空港周辺を飛ばす
北海道のdidを飛ばす
北海道の河川で飛ばす
北海道の文化財(31)を空撮
北海道の「港」で飛ばす
北海道の海で飛ばす
北海道の観光地で飛ばす
北海道の山で飛ばす
北海道の灯台で飛ばす
阿寒摩周国立公園で飛ばす
釧路湿原国立公園で飛ばす
知床国立公園で飛ばす
支笏洞爺国立公園で飛ばす
大雪山国立公園で飛ばす
利尻礼文サロベツ公園で飛ばす
北海道の廃線跡地とレベル4
矢野事務所の包括申請
22,000円(税込)
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行政書士矢野法務事務所は東京都八王子の事務所です。北海道や九州の案件もお受けしている全国型の事務所です。
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