なぜMini4Pro?DJI認証機市場参入の深読み:矢野事務所

なぜMini4Pro?DJI認証機市場参入の深読み:矢野事務所

 

ドローン界の巨人、DJIが日本の「型式認証」市場への初参入に、なぜ「MINI 4 PRO」を選んだのか。

今後の日本のドローン市場の行方を考える上で、単なるニュース解説ではなく、少し行政書士という立場から、巨人DJIの胸の内を「深読み」してみたいと思います。

法人・自治体案件のご担当者さまへ
業務での飛行は「飛ばせるか」だけでなく、飛行可否判断/通報設計/説明整理が必要になる場合があります(個人のご相談も可)。

考えられる「優等生」な理由

まず、誰もが思いつくであろう、もっともらしい理由をいくつか挙げてみます。

これらは、いわば「表向きの顔」と言えるかもしれません。

1. 人気モデルで市場の様子見
MINIシリーズは、言わずと知れたDJIのベストセラー。ホビーユーザーからプロのサブ機まで、圧倒的なユーザー数を誇ります。この人気モデルを最初の認証機とすることで、多くのユーザーが「型式認証のメリット」を手軽に体験できる。まずは最もパイの大きい市場で、認証制度そのものの浸透度や反応を測ろうという、マーケティング戦略としての一手です。

2. 認証取得の「難易度」と「コスト」
型式認証のプロセスは、機体の設計や製造過程が国の定める安全基準に適合しているかを証明する厳格なものです。当然、機能が複雑で大型の機体よりも、比較的小型でシンプルな機体の方が、技術的なハードルや審査コストを抑えやすい、という側面はあるでしょう。最初の挑戦として、まずは「勝ちやすい」戦場を選んだ、という見方です。

もう一つの「深読み」シナリオ

しかし、本当にそれだけか、、、という疑念も生じてきます。

世界を相手にするDJIが、そんな常識的な単純な理由だけで動くものでしょうか。

少し意地の悪い、しかし本質的かもしれない「もう一つのシナリオ」が頭に浮かびました。

それは、この一手は、DJIから日本の国土交通省に対する、壮大な「提案」あるいは「駆け引き」だったのではないか、というものです。

そういえば、型式認証制度が始まっても、当初、現場の我々の間にはどこか冷めた空気がありました。

「手間をかけて認証を取っても、それに見合うメリットが少ないのではないか?」と。

そんな市場の空気を感じ取り、DJIは国交省に、こう言ったのかもしれません。

わかりました、我々が市場を動かしましょう。世界で最も売れているこのMINI 4 PROで、型式認証を取得します。その代わり、と言ってはなんですが、ユーザーが『やはり認証機は違う』と実感できるような、許可が要らなくなる飛行カテゴリを、もう少しだけ魅力的にしてはくれませんか?

もちろん、これは私の想像に過ぎませんので笑い話として聞いてください。

しかし、結果として、型式認証と国家資格の組み合わせによって、これまで包括申請が必要だった特定飛行の多くが申請不要となりました。

これは、メーカー側が動いたからこそ、行政側も制度のメリットをより明確にするインセンティブが働いた、と見ることも少しはできるのではないでしょうか。笑。

巨人・DJIが描く未来

DJIがMINI 4 PROを最初の認証機に選んだ理由。

それはおそらく、マーケティング、技術、コスト、そして行政との対話という、全ての要素を内包した、高度な戦略的判断だったのでしょう。

確かなことは、この一手が、日本のドローン市場を新しいステージへと、強制的に押し上げたということです。

単なる一機種の認証の話ではなく、ドローン界の巨人が描く業界の未来図を、目の当たりにしているのかも知れないということです。

この先、彼らがどんな手を打ってくるのか、目が離せそうにありません。

【ドローン専門行政書士によるサポート】

レベル3/3.5飛行、建設現場の安全体制構築、夜間・目視外飛行、イベント上空、空撮、揚重ドローン実証支援、補助金(ものづくり補助金)まで幅広く対応しています。

現場理解 × 法令理解 × 申請実務を組み合わせた実務型サポートを提供しています。

※ 本サイトの内容は、ドローン関連法令および行政実務を扱う行政書士が執筆・監修しています。法人・自治体向けのWebコンテンツ、提案資料、運用マニュアル等について、法令・運用観点からの監修・レビューのご相談にも対応しています

行政書士 矢野法務事務所

ドローン飛行の可否判断・判断整理を専門に扱っています。即答・無料判断は行っておりません。

▶ 相談する(飛行可否の判断整理)

【免責事項】
○当サイトのコンテンツや情報において可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、 誤情報が入り込んだり古くなったりすることもあり必ずしもその内容の正確性および完全性を保証するものではございません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害について、一切責任を負うものではございませんのであらかじめご了承ください。
○当サイトから移動された先のホームページは、当サイトが管理、運営するものではございません。移動先サイトで提供される情報の真偽、サービス等につきましても一切の責任も負いませんのでご了承ください。なお、予告なしに内容が変更または廃止される場合がございます。