ドローン安定収益リカーリングビジネス長期許可:矢野事務所

ドローン安定収益リカーリングビジネス長期許可:矢野事務所

 

ドローンビジネスが様々な産業でその可能性を広げる中で、多くの事業者が目指しているのが、単発の案件に依存せず、継続的に安定した収益を得る「リカーリングビジネス」の確立です。

特に、航空法上の難しい飛行条件をクリアし、長期的な許可を得ることは、リカーリングビジネスを実現する上で非常に重要な要素となります。

法人・自治体案件のご担当者さまへ
業務での飛行は「飛ばせるか」だけでなく、飛行可否判断/通報設計/説明整理が必要になる場合があります(個人のご相談も可)。

リカーリングビジネスの魅力

リカーリングビジネスとは、顧客と長期的な関係を構築し、サービスを継続的に提供することで定期的な収入を得るビジネスモデルです。ドローンビジネスにおいて、このリカーリングは経営の安定化に欠かせない要素となりつつあります。

継続収入の重要性

単発のスポット案件では、常に新しい顧客獲得のための営業活動が必要となり、収益の見通しも立てづらいという課題があります。これに対し、リカーリングビジネスでは、一度契約を結べばその後は継続的に収益が見込めるため、経営が安定し、将来への投資もしやすくなります。営業コストの削減にも繋がり、本業である飛行技術やデータ解析といった専門性の向上に集中できる時間が増えることも大きなメリットです。

代表的なリカーリング例

ドローンによるリカーリングビジネスの例としては、インフラ設備の定期点検(橋梁、送電線、風力発電など)、建設現場の進捗を記録するための定点空撮、そして農業分野における定期的な農薬散布などが挙げられます。

特に農薬散布は、作物の生育サイクルに合わせて年間を通じて複数回の作業が発生するため、古くからリカーリングビジネスの代表例として行われてきました。

ドローンが登場する以前は無人ヘリなどが使われていましたが、ドローン化によりより手軽に効率的に行えるようになっています。

特に海外の広大な農地では、ドローンによる大規模な農薬散布が既に事業として確立しており、効率化や省力化に大きく貢献しています。

ドローンによる農薬散布も、定期的な作業が発生し、継続的な収益に繋がりやすいリカーリングビジネスの典型と言えるでしょう。

今回の例のように、ビル建設の過程を週に一度定点空撮していくといった案件も、まさにこのリカーリングビジネスに該当します。

一度契約を獲得できれば、長期間にわたって安定した撮影業務が発生することになります。

特殊な飛行の許可

このようなリカーリングビジネス、特に都市部や特定の場所・時間帯での継続的な案件では、航空法で定められた「特定飛行」の中でも、許可取得のハードルが高いものが多く含まれます。

冒頭のX投稿のようにDID(人口集中地区)上空、夜間、そして高度150m以上での飛行といった条件が複合する場合などは特にそうでした。

参考までにご紹介しておきます。

DID・夜間・150M超

  • DID(人口集中地区)上空
    第三者や物件が多く存在する地域での飛行は、安全確保のため厳重な対策が必要です。
  • 夜間飛行
    視界が悪く、機体の姿勢や位置、周辺状況を把握しづらくなるため、特別な注意と対策が求められます。
  • 高度150M以上
    航空機の航行空域に近接するため、航空交通の安全に最大限配慮した飛行計画が必要です。

これらの条件下での飛行許可を取得するには、それぞれの条件下でのリスクを十分に分析し、それを回避または軽減するための具体的な安全対策を講じていることを、申請書で詳細かつ説得力をもって示す必要があります。

許可取得のポイント

厳しい条件下での飛行許可を得るためには、単に許可基準を満たすだけでなく、以下のような点を明確にすることが重要です。

  • 具体的かつ実行可能な飛行マニュアル
    想定されるあらゆるリスクに対する具体的な安全対策(補助者の配置、連絡体制、第三者の立入管理、機体の点検、気象判断基準、緊急時の対応手順など)を詳細に記述し、それが実行可能であることを示します。夜間であれば照明の設置や視認性の確保、高高度であれば航空交通情報の確認や回避行動など、各条件に特化した対策が求められます。
  • 操縦者の経験と技量証明
    厳しい条件下での飛行経験や、それを安全に行える十分な操縦技量を有していることを証明します。
  • 申請書の正確性と整合性
    申請書の内容に誤りや矛盾がなく、計画された飛行が安全に行われることが論理的に示されている必要があります。

長期許可申請

リカーリングビジネスのように、今後繰り返し特定の場所で飛行する計画がある場合、飛行の都度許可申請を行うのは非効率的です。

このようなケースでは、最長1年間有効な包括申請や長期の許可申請を活用することが有効です。

1年間許可のメリット

1年間の長期許可を取得できれば、その期間内であれば個別の申請が不要となるため、申請にかかる時間やコストを大幅に削減できます。

これにより、顧客からの急な依頼にも柔軟に対応できるようになり、ビジネスチャンスを逃しにくくなります。

また、顧客側にとっても、毎回許可の取得状況を確認する手間が省けるため、安心して継続的な契約に繋がりやすくなります。

申請に必要なこと

長期許可を得るためには、今後1年間で飛行が想定される範囲や経路、時間帯などを具体的に記載する必要があります。

また、その期間を通じて安全運航を維持するための包括的な管理体制が求められます。

計画の変更が生じた場合の対応についても、あらかじめ想定しておくことが望ましいでしょう。

ビジネス実現のために

厳しい飛行条件下での許可取得や長期許可は、リカーリングビジネスを実現するための重要な基盤ですが、これらはあくまで手段です。ビジネスとして成功し、継続的に収益を得ていくためには、さらに以下の要素も不可欠となります。

安全運航体制

法令を遵守し許可を取得することは当然として、顧客や社会からの信頼を得るためには、常に高いレベルの安全運航を維持することが何よりも重要です。

日々の機体点検、操縦者の技量維持のための訓練、予期せぬ事態への対応計画など、継続的な安全管理体制を構築し、実行していく必要があります。

一度でも事故やトラブルを起こしてしまうと、その後の事業継続が困難になる可能性もあります。

顧客との関係構築

リカーリングビジネスにおいては、顧客との良好な関係を維持することが長期契約の鍵となります。

定期的なコミュニケーション、飛行結果の丁寧な報告、顧客のニーズへの柔軟な対応など、単なる請負業者としてではなく、顧客のビジネスの成功を共に目指すパートナーとしての姿勢が重要です。

期待以上の成果を提供し続けることで、顧客からの信頼と継続的な依頼に繋がります。

ドローンビジネスにおけるリカーリングビジネスは、経営を安定させ、持続的な成長を目指す上で非常に有望なモデルです。

特に、DID上空、夜間、150m以上の高度といった厳しい飛行条件での許可を取得し、それを活かした継続案件を獲得できれば、競合との差別化にも繋がり、安定した収益源を確保することが可能になります。

法規制を正しく理解し、安全運航を徹底した上で、リカーリングビジネスの実現を目指してみてはいかがでしょうか。

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レベル3/3.5飛行、建設現場の安全体制構築、夜間・目視外飛行、イベント上空、空撮、揚重ドローン実証支援、補助金(ものづくり補助金)まで幅広く対応しています。

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